9時45分頃464号線を車で走っていたら前方にちばレインボーバスの車両が見えた。リアガラス越しにしか車内の様子が分からなかったが、突き当りの鎌ヶ谷消防署前を左折するときに車内の様子が見えた。10名前後は乗っていたようだ。
後で時刻表を確認したところ新鎌ヶ谷駅9時50分着10時00分発の白井車庫行きのバスだったようだ。休日でもこのルートはそれなりに利用者があるようだ。西白井地区や大山口地区の利用者の生活の足として定着しているのだろうか。
新鎌ヶ谷駅のロータリーに11時00分発千葉ニュータウン行き(白井駅には停車しない)のちばレインボーバスの車両が定刻の20分位前に入って来て、いつものように白井車庫方面行きのバス停の前で乗客(4~5名)を降ろしてから専用バス停前に停車した。
その後、バスは定刻に乗客1名を乗せて駅前のロータリーを出て行った。今日までの午前中の定点観測ではこのルートのちばレインボーバスを利用する人はあまりいないようだ。このルートは新鎌ヶ谷駅で客が拾えなければ途中で集客するのは難しいように思う。
とりわけ土休日の千葉ニュータウン中央駅直通便(白井駅通過)となっている便(9本中4本、土休日に運行していないちばにうの直行便の代替需要を狙っていると思われる)は新鎌ヶ谷駅で客を拾えなければ回送状態になってしまう。バスの採算はこの回送を減らすことが大切だと言われている。
白井駅⇔新鎌ヶ谷駅の新しい路線バスの最大の欠点は便数だと思う。1時間に1本程度しかなく、バスの発着間隔もバラバラで行き帰りの計画が立てづらく、時間が合わないと予想外の待ち時間を強いられることだろう。それは2社の路線が利用者目線で運行されていないことに起因していると思う。
路線バスが生き残っていくためには利用者の理解が不可欠なことは事実だが、それと同時に事業者の共存共栄に基づく便数と運行時間の調整が必要だと思う。利用者を置き去りにした競争は結局、利用者離れを招くだけのように思う。
例えば、新鎌ヶ谷駅での発着便が1時間に2社で2便なら交互に30分間隔で発着するとか、通勤・通学時間帯に1時間に2社で4便あるなら交互に15分間隔で発着する等の協定を結べば、利用者から見たときに通勤・通学時間帯には1時間に4便、その他の時間は1時間に2便のバスが利用できることになる。
バス停も共同利用が可能になり、利用者は同じバス停で来たバスに乗ればよくなる。現実に新鎌ヶ谷駅のコミュニティバスのバス停は白井市のナッシー号と鎌ヶ谷市のききょう号の共同利用となっている。
ききょう号は運行事業者も新鎌ヶ谷駅⇔白井駅の路線バスと同じ京成グループと生活バスちばにうを運行する鎌ヶ谷観光バスだ。ききょう号はICカードを使える事業者と使えない事業者が鎌ヶ谷市から運行を受託している。
ききょう号は「平成28年11月1日から土曜日、日曜日の運行を開始しました。」、「運行本数を増便しました。」と鎌ヶ谷市のホームページに記載されており、「民間にできることは民間で」という白井市の交通政策とは対照的だ。