13時半頃、京葉銀行に向かって歩いているときにちばにうの北環状線(白井駅北口経由)のバスが目の前を通り過ぎて行った。見ているとイオンの反対側のロータリーを周回して交番前のバス停に止まり、5~6名の乗客が下車して待っていた同じ人数位の乗客が乗り込んであっという間にバス停から離れて行った。おそらく定刻を過ぎていたのだろう。
銀行で用を足して出てきたときに今度は13時50分発の千葉ニュータウン中央駅直行便がロータリーに入って来た。春休みのためか小学生らしい?こどもが5~6名乗っていた。他に大人も乗っていたはずだが、見落としてしまった。バス停には3名の人が待っていた。
踏切を渡り、アクロスモール前の歩道を歩いていたら、ちばレインボーバスの13時45分発の北総循環線(白井駅北口経由)の車両がロータリーから出て行くのが見えた。乗客は1名だった。
バス停にのぼり旗が立っているのが見えたので何だろうかと思い、バス停のところまで行ってみた。のぼり旗に近づくと「4月1日(日)より白井駅・新鎌ヶ谷駅までのおトクな定期”北総ダイレクトパス”3月25日(日)から発売開始!!」という文字が飛び込んできた。
のぼり旗上部の赤地に白い文字がまぶしい!京成の決意なのか、あせりなのか。ICカードが使えるという優位性より利用者は運賃が安い事業者のバスを選んでいるようだ。ICカードが駄目なら割安定期で勝負しようということだろうか。
「詳しくは、車内のチラシ・ポスターをご覧ください。」と書いてあるので内容はよく分からない。家に戻ってからネットで検索してみて分かったのは、いわゆる企画パスだということだ。1枚のパスで新鎌ヶ谷駅から自宅のある千葉ニュータウン地区を複数の路線を乗り継いで自由に移動できますという想定なのだろうか。
しかし、各路線とも1時間に1便程度しか運行していないだろうから乗り継ぎのロス時間が予想される。利用するメリットのある人がどれだけいるだろうか。正直、利用者側からするとちばレインボーバスとちばにうの2つの回数券を購入して時間に合わせて利用する方が現実的なように思うのだが・・・
いずれにしろ、白井市民にはあまり関係ないキャンペーンのようだ。強いて考えれば新鎌ヶ谷駅と千葉ニュータウンをちょくちょく仕事で行き来する人がターゲットになるのだろうか。しかし、その場合でも白井の住民には新鎌ヶ谷駅と千葉ニュータウン中央駅間の定期で十分なように思う。さらに速達性と定時制を犠牲にしてもなおかつ利用頻度に応じた費用の優位性があるということが条件になる。
ただ、事業者が疲弊しない程度の競争は利用者の利便性向上につながるのでどんどんやればいいと思う。上記定期もツボにはまる人は利用すればいいと思う。しかし、京成側は北総線の利用に影響しないということが競争の前提条件になると思われるので戦略は限られているのではないだろうか。手足を縛られて知恵を求められる社員は大変だ?