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不条理とこれからの街づくり

 昨日、都営新宿線の馬喰横山から東日本橋まで歩いて14時25分発の印旛日本医大行きの電車に乗った。この間と同じように新鎌ヶ谷駅でスカイライナーとアクセス特急の通過待ちに遭遇した。

 

 一方で数日前に東日本橋から21時15分の印旛日本医大行きに乗ったときは都営浅草線特急+北総線一般特急(アクセス特急ではない)だった。最寄り駅までの到着時間が10分違った。42分と32分の差は精神衛生上、とても大きな差だ。

 

 現実的に北総線の沿線利用者が成田空港まで行くことはほとんどないので後発のアクセス特急より一般特急の方が沿線利用者にはメリットが大きい。沿線住民に散々、高額運賃を負担させておいてスカイライナーの費用負担まで沿線住民に押し付けているのが成田空港線の現実だ。

 

 白井市民にとって成田空港線の開業はデメリットだらけだが、運賃の値下げが事業者の裁量に任され、その放漫経営を国が容認している以上、このままでは私達沿線住民は冷や飯を食わされ続けることになるだろう。市長自体が事業者の傀儡なのだから行政に期待できることは少ない。

 

 事業者に対しても街づくりへの協力を期待することはできない。それどころか、市は北総線の高額運賃の維持のための協力をしている。北総鉄道の経営内容からして北総線の耐震工事に補助金を投入する理由はない。精々、出資がいいところだったろう。

 

 昨年のコミュニティバスの路線改定も市民に高額の北総鉄道の利用を強要するものだ。改定で都心へ出かけるときの乗り換え拠点となる新鎌ヶ谷駅のへの直通ルートが削減され、不便を感じている高齢者は多い。市の方針は西白井駅で北総線に乗り換えろというものだ。

 

 だとすれば、白井市民が自ら住みやすい街づくりのための活動を起こすしかないと思う。人任せでは何も変わらない。自分たちで生活環境を改善する努力が必要だ。