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夜のバス停

 昨日は行きは11時08分着のナッシー号に乗った。乗客は13人で高齢者ばかりだった。帰りは19時38分の西白井線に乗るつもりだったが、新鎌ヶ谷駅に着いたのは20時だった。仕方なくアクロスモールで時間を潰すことにした。予想した通りスーパーと飲食店以外のお店には客はほとんどなく、店員が閉店までの時間を潰している風情だった。

 

 ショッピングモールの宿命かもしれない。テナントは客がいようがいまいが、テナント契約でオープン時間が拘束されているから客がいないからといって早く店を閉めるわけにはいかない。人口が減って需要が縮小しているのだからもっと柔軟に営業時間を変更できないものだろうか。人手不足、働き方改革という掛け声とは裏腹に無駄に労働力を消費している。労働は賃金と労働時間は当然、大切だが、一番大切なのは労働者が働く喜びを感じられることではないだろうか。お店の店員の表情は疲れているように見えた。

 

 アクロスモールの中から20時15分の北総循環線が通過するのを見ていたが、乗客の姿が確認できなかった。このバスはどの時間帯も多くて2~3人か空のようだ。かつて京成が運行していたシティライナーという電車が「空気を運ぶ電車」と揶揄されていたことがあったが、このバスは「空気を運ぶバス」なのだろうか。本当にやる気があるのなら運賃を下げ、便数を増やし、需要のあるところにバス停を増設したらどうだろうか。

 

 20時34分の西白井線に乗車した。着いたときに白井工業団地で働いていると思われる人たちが降りて来た。下車したのは9人だった。出発時の乗客は9人だったが、次のバス停で一人増えて全部で10人。若い女性が4人。大山口一丁目のバス停で4人が降りた。

 

 西白井線はどの時間帯もそこそこの乗客がおり、ナッシー号のように利用者が高齢者ばかりということはない生活路線として機能しているようだ。

 

 ところで北総線を使わないときは都心からの帰りに私は船橋から東武線に乗っている。前回が19時17分発に乗り、昨日は19時47分発に乗った。前の電車が混んでいたので次の電車に並んで乗ったが、アッという間に電車は満員になってしまった。そして、感覚としては新船橋で1割、鎌ヶ谷駅で1割、新鎌ヶ谷駅で4割の乗客が下車した。つまり、新鎌ヶ谷駅までに半分以上の乗客が降りた勘定だ。

 

 新鎌ヶ谷駅で乗客が降りた後はホームから電車の中の様子がはっきりと見えた。新鎌ヶ谷駅までは座っていると人しか見えず、外の様子がまったく分からなかったが、乗客が降りた後の電車は空席もあり、まばらな感じすらした。新鎌ヶ谷駅の乗降客が多いことを改めて感じた。