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コミュニティバスのバス停の移動は何のためだったのだろうか

 駅に向かう途中、10時近くにアクロスモール前でちばにうの北環状線とすれ違った。乗客は2人だった。本日の11時08分のナッシー号の乗客は16人。駅から病院に向かうバスはいつも通り空だった。正直、病院への直通運転をやめて病院に行く人には便の多い鎌ヶ谷市が運行するききょう号に乗り換えてもらうことを考えるべきだと思う。運賃もききょう号は100円だ。一般の患者なら病院に行くのはせいぜい月に1度くらいではないだろうか。

 

 16分過ぎに北総循環線(ちばレインボーバス)がロータリーに入って来た。コミュニティバスと西白井線のバス停は空いており、専用バス停があるのに今日は福祉車輛専用区画に停車して乗客を降ろしていた。降りた乗客は1人。

 

 いくらなんでも酷すぎるように思う。路線バスのバス停から10メートル以内は駐停車禁止である旨の警告を発している事業者が専用バス停でなく、より駅に近い福祉車輛専用区画で乗客を降ろすという行為が許されるのだろうか。路線バスはバス停以外での乗降が禁止されているのではなかったのだろうか。

 

 コミュニティバスのバス停に京成が運行しているききょう号が止まっているときに後ろからちばにうの運行会社である鎌ヶ谷観光のききょう号がロータリーに入って来て、福祉車輛専用区画近くに停車したのでそこで乗客を降ろすのかと思って見ていたが、鎌ヶ谷観光のききょう号はお行儀よく、京成のききょう号が出て行ってからコミュニティバスのバス停に移動して乗客を降ろしていた。きちんとルールを守っていた。

 

 屋根付きの福祉車輛専用区画はコミュニティバスとの共用を止めてコミュニティバスのバス停を移動したのではなかったのだろうか。私はコミュニティバスのバス停の移動前も移動後も福祉車輛が専用区画を利用しているのを目撃したことは一度もない。

 

 屋根付きのバス停の移動前の実態はコミュニティバスの専用バス停だった。そして、秋元病院、東邦鎌ヶ谷病院、セコメディック病院の送迎バスがコミュニティバスと西白井線のバス停の間に止めるというのが暗黙のルールだったように思う。

 

 コミュニティバスのバス停の移動後はあたかも病院の送迎バスの専用バス停の感がある。乗降でもっぱら利用しているのは秋元病院のバスだ。秋元病院は乗降後、出発まで時間があると福祉車輛専用区画で待機して時間調整をしている。

 

 東邦鎌ヶ谷病院のバスは福祉車輛専用区画か西白井線との間で乗客を降ろして西白井線の先で待機していることが多い。

 

 セコメディック病院のバスは福祉車輛専用区画で利用者の乗降を行っているが、早く駅に着いたときはコミュニティバスのバス停の反対側のロータリーで待機して発車時間の間際に福祉車輛専用区画に戻って利用者の確認を行っている。

 

 コミュニティバスのバス停の移動の理由は鎌ヶ谷市と白井市の説明では「コミュニティバス利用者の乗降の際の安全性」ということだったが、バス停の移動から1ヵ月近く経ったが、その目的が達成されたのかかなり疑わしい。そもそもバス停の移動理由が抽象的で利用者側には検証すること自体できない。国に限らず、行政の説明責任が不透明になっている。