これから気温が上がっていくことを考えると上屋(屋根)のないコミュニティバスのバス停でバスを待つ利用者が熱中症にかかる危険を考えないわけにはいかない。コミュニティバスの利用者の大半は高齢者だから問題は深刻だと私は考えている。
2月のバス停の移動を最初に知ったのはコミュニティバスの車内掲示だったが、移動しても上屋は当然、設置されるものと思っていた。しかし、バス停が移動されてから4か月近くが経つが情報がまったくない。
そこで鎌ヶ谷市役所の担当セクションに電話で確認してみた。
<質問①>
市はホームページでバス停の移動理由を「コミュニティバス利用者の乗降の際の安全性」を挙げているが、乗降の際の安全性の具体的な内容は何か。
(回答)
道路に降りて乗降する人がいたため
しかし、バス停移動後も後続のバスが先にバス停で停車していたバスが出て行く前に乗客を道路で降ろしているのを目撃したことある旨伝えると言葉に窮していた。
そもそも道路で利用者を乗降させたのはバス事業者ではないのだろうか。市や事業者がバス停に停車するまで乗降できない旨を利用者に周知徹底して事業者はバス停以外で利用者を降ろさないようにすれば済む話でバス停を移動する必要はないはずだ。
道路運送法でバス停以外での乗降が禁止されているから道路で利用者が乗降したのではなく、バスの運転手が道路で利用者を乗降させたというのが事実だろうと思う。利用者を危険にさらした責任は事業者にある。
<質問②>
現在のコミュニティバスのバス停に上屋がなく、高齢の利用者が熱中症にかかるリスクを認識しているか。上屋を設置する予定はないのか。
(回答)
リスクは認識しており、上屋の設置について検討するが、すぐには難しいので(東武線の)駅舎の庇の下で並ぶようにしてほしい。
しかし、利用者に庇の下で並ぶことを要請するのは難しいように思う。座席を確保したい高齢者は利用者全員が庇の下で並ぶという条件でなければ応じないように思うからだ。
<質問③>
古い区画線を削ったところのアスファルトが溝になっている。
(回答)
すぐには対応できない。
<質問④>
福祉車輛専用乗降場の上屋の費用はどこが負担したのか。
(回答)
市が負担している。
<質問⑤>
上屋のある福祉車輛専用乗降場(2月まではコミュニティバスのバス停と共用)が現在、秋元病院の送迎バスの専用バス停と化しており、上屋の柱には時刻表が貼られている。秋元病院が福祉車輛専用乗降場を占有利用していることを許可しているのか。
(回答)
許可しているわけではない。
庇を貸して母屋を取られるような状況だ。ここは上屋があり、駅の改札から一番近い場所だ。ただ、他に病院のバスが乗降する適当な場所がロータリー内にないのも事実なので秋元病院が悪いと非難することもできない。しかし、駅のロータリーを同じように送迎バスの乗降に使っている東邦鎌ヶ谷病院やセコメディック病院の送迎バスは福祉車輛専用乗降場を利用していない。
彼らは福祉車輛専用乗降場とコミュニティバスのバス停のわずかな隙間で利用者を降ろしている(停車した病院の車両がコミュニティバスのバス停の区画線の中に一部入り込んでいる。)。セコメディック病院はタクシー乗場の後方で利用者を降ろすことが多い。東邦鎌ヶ谷病院のバスは利用者を降ろした後、西白井線のバス停の先で待機している。既に一般車両が停車しているときは、西白井線のバス停の中で待機していることもある。セコメディック病院のバスはイオン側のロータリーで発車時刻まで待機していることが多いようだ。
<質問⑥>
バス停の移動について地域交通会議に諮ったのか。
(回答)
駅前広場利用旅客輸送連絡協議会で検討してもらった。
この協議会には市民も病院の事業者も入っていない。私がバス停の移動の件で事業者を京成と言ったら、わざわざレインボーバスですねと訂正していた。バス停の移動についてはレインボーバスの協力で実現したとも言っていた。市が行った事業ということを強調したかったように感じた。
レインボーバスはコミュニティバスのバス停の移動で西白井線のバス停が前方に6m延びてバスの停車位置が上屋から外れることになるのにバス停の上屋の移動費用を市に要求しなかったのだろうか。古い区画線をはがしたときにできた道路のアスファルトの溝の補修を要望しなかったのだろうか。
西白井線のバスが従来の西白井線のバス停の停止線もしくは停止線より前で止まっていることがあり、後方のコミュニティバスのバス停が西白井線のバス停寄りに10m移動しているのだからコミュニティバスとの車間が従来より狭くなっている。
バス停の移動後の方が安全面で問題があるのではないだろうか。しかも、病院のバスや一般車両が福祉車輛専用乗降場とコミュニティバスのバス停の間の狭い空間に停車するため2月のバス停の移動で「コミュニティバスの利用者乗降の際の安全性」はより悪化しているようにも見える。車両同士の接触事故が起きる可能性を否定できない。
もし、こうした状況で熱中症を含む事故が発生したときは、市は利用者から管理責任を追及されるリスクがあるだろう。役所が一番嫌いな責任問題にどう対処するのだろうか。事業者にお願いしてまでバス停を移動したのだからその点は十分検討したのだろう。
しかし、上屋の設置やアスファルトの補修の予算も確保せずにバス停を移動するとはお粗末としか言いようがない。できるだけ安い費用でバス停を移動することしか頭になかったのだろうか。
<質問⑦>
ロータリーの利用状況の改善のためにタクシー乗場の後ろの使われていない第二タクシー乗場を福祉車輛専用乗降場に変更して現在の福祉車輛専用乗降場を病院の送迎バス等の乗降場にすることを考えてはどうか。
(回答)
第二タクシー乗場ではなく、タクシーの専用降車場。上屋がないので福祉車輛専用乗降場にはできない。
確かにタクシーがハザードランプを付けて客を降ろしているのをときどき見かける。しかし、タクシー乗場に3台のタクシーが客待ちしていると専用降車場の区画線の前まで最後列のタクシーの後部バンパーがくるのでタクシーが専用降車場からはみ出して停車しなければならない状況だ。
タクシーの専用降車場付近で一般車両が止まっていたり、午前11時前には居酒屋に納品する配送車がタクシーの専用降車場の後ろで荷下ろし作業をしていることが多い。だからタクシーの専用降車場として機能しているとは言い難い。
ロータリー中央にタクシープールが設けられており、最低6台は止められる。タクシー乗場の客待ちは2台でも問題ないはずだ。実際にロータリーの図面には2台分の客待ちスペースが道路に描かれており、市もルールを順守するように再三にわたってタクシー事業者にお願いしているそうだ。しかし、常時3台が客待ちしている。
市は福祉車輛専用乗降場には上屋が必要だと言うが、イオン側のロータリーにある2区画の福祉車輛専用乗降場には手摺だけで上屋は設置されていない。
<質問⑧>
一般車両の停車場所はどこか。
(回答)
アクロスモール側のロータリーの一画が一般車両用になっている。
確かにこのエリアに一般車両が停車していることが多いが、北総循環線のバス停の標識から10m以内は駐停車禁止だから停車できる台数は3~4台にすぎない。であればアクロスモールやイオンの駐車場が短時間なら無料だからそちらに誘導するようにしたらどうかと提案してみた。
通勤帰りの時間帯は常時、10台以上の一般車両がロータリーで待機しているのが現状だ。日中でも時間帯によっては8台以上の車が待機していることがあり、ロータリーの有効活用が求められるように思う。
レインボーバスが運行している北総循環線と高花線のバスは現在、西白井線のバス停で乗客を降ろしてから専用バス停に移動して待機している。待機しているのは始発設定となっているためだ。しかし、15~20分待機して乗客が0のことも珍しくない。
同じ路線を先行してちばにうがイオン側のロータリーのバス停で運行しており、利用者はちばにうの方が多い。運転者不足の時代にこんな不採算路線をレインボーバスが続ける理由はないはずだ。しかも、利用者のニーズで生まれた路線ではなく、ちばにうに対抗するための路線だ。場所取りだと非難されても仕方ないと思う。
北総循環線と高花線はニーズのない始発設定を止めて西白井線のバス停に統合するかこの路線から撤退するべきだと思う。撤退しても誰も反対しないだろうし、困らないだろう。
そうすれば、ロータリーをもっと有効に活用できるはずだ。1事業者(正確には1グループ)が二つのバス停を占有すること自体おかしい。路線バス事業者とタクシー事業者が自分たちの利益のために駅のロータリーを独占しているとも言える。それを許しているのは事業者の要望を吸い上げる族議員に忖度する行政に責任があると思う。
以上の市のロータリー対する説明を読んでもらえれば私の定点観測の意味を理解してもらえると思う。法律のやみくもな順守ではなく、公平公正なロータリーの利用について行政に利害関係者の交通整理してほしいというのが定点観測の目的だ。そして、一般市民も行政の交通整理に協力的にならなければ問題は解決しないだろう。
5月18日(土)の定点観測
タクシー乗場の後方、信号機近くで居酒屋への納品のために荷下ろし作業をする配送車が今日も停車していた。信号機には駐禁の標識が付いており、5分以上の荷下ろしは駐車になる。車から離れることは認められていない。作業員は横断歩道を渡って台車に載せた荷物を運ぶために2往復していたのでアウトだ。
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今日はときどき見かける小型配送車がタクシー乗場の反対側のロータリー内の植込み沿いに停車していた。タクシーと配送車の間をバスがぎりぎり通行できる状態だ。この配送車も台車に荷物を載せて車から離れたのでアウトだ。
アクロスモール側の市が一般車両の停車区画と言っていたところにも大型の配送車が止まっていたが、やはり、車から離れたのでアウトだ。
しかし、私はタクシー乗場の近くに停車して通行妨害となっている配送車以外は取り締まるべきだとは思っていない。残念ながらこの人手不足時代に車をいつでも移動できるように2人体制を採る余裕がある事業者などないからだ。
実際にこうした配送車を警察が取り締まっているところを目撃したことはない。取り締まりの対象になっているのはアクロスモール側の市が一般車両の停車スペースと想定している場所や信号機近くの駐禁場所に停車している個人の一般車両だけだ。いずれも放置車両に対する駐車監視員かお巡りさんによる取り締まりだ。駐禁場所で待機している病院のバスもスルーされている。
今日はこの一般車両の停車スペースに車を止めてハザードランプを付けたまま横断歩道を渡ってケンタッキー・フライド・チキンの店舗に入って行く女性を目撃した。しばらくして店から出て来て車に戻り、何事もなかったようにロータリーから出ていった。
摘発されるリスクなどまったく予想していない軽やかな足取りで車に乗り込んでいた。知らないということは怖いもの知らずだが、それは不運と幸運が紙一重だということを経験するまでの話だと思う。交通違反の切符を切られて後悔しても後の祭りだ。
10時45分にCNT直行の高花線(ちばレインボーバス)がロータリーに入って来て西白井線のバス停で停車せずにまっすぐ専用バス停に直行して停車した。てっきり乗客がいないのかと思ったが、前扉から4人が降りたので驚いた。11時に駅から出て行くときは女性と子供の2人が乗っていたようだ。
セコメディック病院のバスは11時26分にロータリーに入って来て乗客を降ろすと今日はイオンと反対の方向に走り去った。
5月19日(日)の定点観測
10時37分にCNT直行の高花行き(ちばレインボーバス)がロータリーに入って来て西白井線のバス停で停車して乗客(1人?)を降ろした。しばらくして専用バス停に移動して前扉が開き、さらに2人の高齢者が降りた。運転手と乗客の二人がバス停のポールの前でひとしきり話をしていた。帰りのバスの時刻でも確認していたのだろうか。
タクシー乗場のタクシーが1台になったときにロータリーに入って来た車がタクシーのすぐ後ろで停車して中から若い男女が降りて来た。男性が歩道に降ろした乳母車に女性が赤ん坊を乗せていた。後ろのタクシーが、車が退くのを待っていた。
一方、タクシー乗場にタクシーが3台待機していたとき3台目のタクシーが後ろの専用降車場に入り込んで停車していることがあった。さらに専用降車場の後ろの信号機に近いエリアに乗降のために停車する一般車両があったため専用降車場が機能していない時間帯があった。
今日はロータリー内がまるで無法地帯のようだった。一般車両がバス停の中まで入って停車していたり、福祉車輛専用乗降所の前に停車していた車両がコミュニティバスの区画線に入り込んで止まっていることがあった。
アクロスモール側のロータリーに止まっていた車両から男性が2人歩道に降りて待ち人が来るまでたばこを吸っていた。路上は禁煙ではなかったのだろうか。
くすりの福太郎近くの植込みを囲むベンチには久しぶりに多くの人が座っていた。スマホをのぞき込んでいる人が多かった。
5月23日(木)の定点観測
11時08分のナッシー号の本日の乗客は15人だった。11時12分にロータリーに入って来た北総循環線(ちばレインボーバス)は西白井線のバス停で3人降ろして専用バス停へ移動した。駅から出て行くときは車内には誰も乗っていなかった。
今日はいい天気で日射しが強かった。福祉車輛専用乗降場と西白井線のバス停の歩道には屋根の影がはっきりとできていた。コミュニティバスのバス停で待っている高齢者が日射しを避けて西白井線のバス停に移動していた。ロータリーにバスが入って来てからコミュニティバスのバス停に戻る姿が見えた。
11時前にはバス停の後ろの東武線の駅舎の庇の下にまだ影ができていなかったので西白井線のバス停の屋根の下で日射しを避けていたのだろう。
しかし、11時08分発のナッシー号が病院から戻って来る頃には東武線の駅舎の庇の下に2人、西白井線の屋根の下に1人、そしてバス停で2人がバスを待っていた。
コミュニティバスのバス停の区画の中に入って1台の乗用車が停車している時間帯があった。後ろから近付いてきたききょう号はその車を避けて歩道から離れたところで一旦、停車してすぐ動き出した。バスはバス停の停車位置でないところに止まったが、乗降客いなかったようだ。
タクシーの専用降車場の後ろでハザードランプを付けたタクシーが乗客を降ろしていた。いつも通り3台のタクシーが前に待機していて専用降車場で停車するスペースを確保できなかったためだ。タクシーは客を降ろすとタクシープールの中に移動した。
乗り入れを許可されている会員タクシー自身が専用降車場をルールに従って利用する気がないことを証明しているのだから呆れてしまう。会員企業以外のタクシーの降車に対する嫌がらせなのだろうか。