· 

理解できない

 新鎌ヶ谷駅の植込みの中の雑草取りが昨日で終わったようだ。ロータリー内の植栽がすっきりとして見える。駅のロータリーの管理は白井より鎌ヶ谷の方が行き届いているように思える。

 

 10時50分頃、いつもより遅れてCNT直行高花行き(ちばレインボ-バス)のバスがコミュニティバスのバス停を塞ぐように停車して3人を降ろした。乗客を降ろした後、自身のバス停に移動して1人を乗せて11時に駅から出て行った。

 

 11時から11時15分位まで1台の乗用車がハザードランプを点けたままコミュニティバスのバス停の中に入り込んで止まっていた。その間に到着したコミュニティバスは2台とも乗用車を避けてバス停の標識に頭を突っ込むように道路に斜めに停車していた。

 

 真ん中の扉から乗降した利用者は当然、段差のある道路に降りたはずだ。コミュニティバスのバス停の前の西白井線のバス停には車は止まっていなかったから、こういう場合こそ緊急避難的にバスが平行に止まれる位置まで車体をバス停からはみ出して停車させるべきではないだろうか。

 

 鎌ヶ谷市は利用者が道路に降りることに安全面で問題があるとしてバス停を移動したのに問題は解決されていないように思う。問題はバスの運転手が道路に利用者を降ろさないようにするための対策を事業者がきちんと行っていないということに尽きるように思う。

 

 だとすればバス停の移動自体ムダだったことになる。経費を掛けてバス停を移動する必要があったのだろうか。もし、そうだとしたらいっそのことバス停の位置を基に戻したらどうだろうか。そうすれば、現在の青空バス停の熱中症リスク問題はたいして費用を掛けずに解決することができる。

 

 🔗バス停の移動について役所に聞いてみた

 

 11時16分頃に11時08分のナッシー号が遅れてロータリーに入って来たときは件の迷惑車両は直前に立ち去っていた。ナッシー号の本日の乗客は23人だった。座席数が12なので11人が車内で立っていたことになる。車内は人が触れ合う混みようだっただろう。

 

 ナッシー号がバス停で乗客を降ろしていたときにイオン側から警官が歩いてやって来た。いつもなら左回りにロータリーを巡回するのだが、今日は右回りに巡回を始めてバス停の横を通り過ぎて行った。

 

 ひょっとしてバスの運転手から連絡を受けた事業者が警察に通報したのかもしれない。道路交通法44条でバス停の標識から10m以内、つまり、福祉車輛専用乗降場からコミュニティバスのバス停の標識までは駐停車禁止場所となっているので取締りは警察の管轄になる。しかし、違反車両は立ち去っているから後の祭りだ。警官はロータリーを1周して5分位でイオン側に消えて行った。

 

 福祉車輛専用乗降場から西白井線のバス停の10m先まで、そしてその目と鼻の先の北総循環線のバス停から10m先までは路線バス以外の車両は駐停車禁止(路線バスの運行時間中)場所になっていることを知っている市民がどれだけいるだろうか。

 

 つまり、駅から近いロータリーの右半分は1グループの路線バス事業者が占有しているということだ。駅から近い左半分はタクシー事業者が占有している。だから一般車両の停車が認められているのはロータリーの出口から北総循環線のバス停の標識から10m離れた場所だけだ。さらに道路の曲がり角から5m以内と横断歩道の前後5mも駐停車禁止だ。

 

 🔗駐停車禁止の場所(道路交通法第44条)

   

 しかし、警察が一般車両の放置車両以外のケースでは口頭指導をしているところしか目撃したことがない。無論、摘発されれば抗弁できない。

 

 病院のバスは道交法違反とされている場所に駐停車しているが、ロータリーに他に駐停車する場所がないから仕方がないように思う。

 

 東邦鎌ヶ谷病院とセコメディック病院のバスはコミュニティバスのバス停の後ろや西白井線のバス停の中に駐停車していることが多いが、彼らはバスの運行を妨害しないように配慮して止めている。バスがロータリーに入って来ると運行妨害にならないように移動している。

 

 地域交通会議を開いて病院の関係者も入れて新鎌ヶ谷駅の望ましいロータリーの運営方法を話し合う必要があるのではないだろうか。とりわけ、北総循環線のバス停のエリアの利用について再検討するべきだと思う。

 

 北総循環線と高花線は現在、コミュニティバスと西白井線のバス停付近で利用者を降ろし、専用バス停を始発設定にして待機している。しかし、日中の利用者は数人(0~5人程度)にすぎないことから始発設定をやめて西白井線のバス停を共用することでこのエリアを有効活用することができるはずだ。バス運転手が払底している時代にニーズすら疑わしい路線はやめるべきだと思う。