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西白井駅前にちばにうのバス停新設

 9月21日(土)に西白井駅にちばにうの北環状線のバス停が新設される。白井の公共交通機関網はまだまだ不十分だが、白井地区の交通利便性が改善される点は評価できる。ナッシー号(コミュニティバス)の2年前の路線改定で新鎌ヶ谷駅直通便が大幅に減便されて、困っていた人たちにはいい知らせだろう。

 

 🔗バス停の時刻表(西白井駅)

 

 最近、郵便受けに投函された白井市議の議会報告のビラによると路線改定後1年間でナッシー号の利用者が5万9200人減少(17万6800人→11万7600人)し、率にして33.5%も減ったそうだ。「18万人近くまで乗客を増やすのに18年かかったのが、たった1年で6万人近くごっそり減った。」ことを指摘している。1年で6年分退行したということだろう。

 

 これについて市長は「同時期に路線バス事業者2社が新鎌ヶ谷駅へ新規に運行(ちばにうの北環状線とちばレインボーバスの北総循環線)することを受け、重複路線を避けるという市の方針により新鎌ヶ谷駅方面へのルートを1本化した影響が大きいと捉えている。しかし『ナッシー号』の利用者が減少した分、民間路線を利用していただく考えでいた。」と議会で弁明したそうだ。

 

 私が以前、市の担当課に確認したときに担当者は西白井駅でナッシー号を乗り継ぐか、北総線を利用してほしいとはっきり言っていた。北総線の運賃が高すぎて市民の生活に支障が出ているのに市民の足を確保するのではなく、北総鉄道(京成)の言いなりの行政には呆れてしまう。あと数年すれば、北総線の通学割引の延長を人質にしてまたぞろ北総鉄道(京成)が沿線自治体に補助金を求めてくることは目に見えている。

 

 国も自治体も行政は事業者(大企業)本位で平気でうそをつく。無投票の市長さんよ、「京成の意向に配慮しました。」と正直に居直ったらどうだろうか。民間にできることは民間でという市の説明は言葉だけで空虚だ。これまでの新鎌ヶ谷駅での定点観測からするとちばレインボーバスの北総循環線1便あたりの利用者は平均すれば5~6人程度に過ぎないのではないだろうか。乗客が1~2人のこともめずらしくない。しかも、利用者は千葉ニュータウンの住民を含んでいるのでナッシー号の代替になっているわけがない。

 

 ちばにうにしてもちばレインボーバスに比べれば善戦しているが、利用者が伸び悩んでいるから白井駅に乗り入れたに過ぎない。ちばにうの路線は元々、千葉ニュータウン地区の住民の足の確保のためであり、集客のために白井地区の住民を拾っているだけだ。今回の西白井駅への乗り入れもその一環だろう。

 

 残念ながら、白井地区と千葉ニュータウン地区の交通ニーズは一致しない。しかし、それは仕方のないことだ。将来的には別々の路線を構築することが望ましいと思う。