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満員御礼

 11時前のロータリーはタクシーも一般車両もあまり姿が見えず、コミュニティバスのバス停でバスを待つ人もいなかった。

 

 10時50分頃、CNT直行の高花線のバスがロータリーに入って来て、専用バス停に斜めに頭を突っ込むような形で停車した。前扉が開いて乗客が降りてきた。13人乗っていた。これまでこのバスが10人以上の乗客を乗せていたのを見たことがない。しかし、11時にバス停を出て行くバスの車内には運転手以外の人影はなかった。

 

 11時を過ぎたころからコミュニティバスのバス停の後方の東武線の駅舎の庇の下でバスを待つ人がいた。日陰ができているのは少しセットバックしているシャッター前だけで、そこに4人の高齢の女性が立っていた。端の女性が最初、日傘を差していたが、傘の前半分には陽が当たっていた。

 

 11時08分のナッシー号が10分近く遅れてバス停に到着した。22人の乗客が車内から降りてきた。病院に向かうバスの中に1人残っていたので全部で23人乗っていたことになる。久々に満員だった。

 

 11時半を過ぎた頃から次々と一般車両がロータリーの中に入って来てロータリーの至る所に停車していた。東邦鎌ケ谷病院のバスが行き場を失ってタクシー専用降車場の先で利用者を降ろしていた。前方のタクシー乗り場はちょうど空だった。

 

 タクシー専用降車場の後ろに停車する車が今日も後を絶たず、客を乗せて入って来たタクシーが降車場に近づけずに道路で客を降ろしていた。ときどき後輪が降車場の中に入った状態で待機しているタクシーがあった。

 

 タクシーがタクシーのために設置された専用降車場の利用の妨害行為を行うというのはどういうことだろうか。モラルが欠けているというより自分たちの利益しか考えていないのだろう。ロータリーの利用についてタクシー事業者を優遇するのを見直すべきではないだろうか。専用降車場は使われないのではなく、使えないのだから意味がない。