10時半を回ったロータリーのタクシープールにはめずらしく6台のタクシーが待機していたが、11時を過ぎる頃には1~2台になっていた。
10時45分過ぎにCNT直行高花行き(ちばレインボーバス)がロータリーに入って来て、先週とは違い、今日は専用バス停ではなく西白井線のバス停で乗客を降ろしていた。乗客は2~4人。通行人と降車客が混じり正確な降車人数は分からなかったが、11時に駅から出て行くときは間違いなく乗客はゼロだった。
この高花から新鎌ヶ谷駅への直通便は当初、ちばにうが計画していた路線だ。しかし、自由に路線を開業するために必要なバスの台数を確保できなかったために新鎌ヶ谷駅への直行バスからちばにうは開業している。もし、当初の計画通りの路線を開業していたら、レインボーの高花線の現状からして路線が存続していたか疑わしい。
千葉ニュータウン中央駅から新鎌ヶ谷駅まで北総線で570円。ちばにうとレインボーのバスが300円と運賃は半分近いが、昼間割引回数乗車券もしくは土・休日割引回数乗車券を利用すれば北総線の運賃は370円程度になり、その差は70円だ。通勤利用者以外の人には魅力的とは言えない。
もちろんこうした回数券は通勤時間帯以外の利用者の少ない時間帯に対する北総鉄道の集客対策だが、こうした時間帯の利用ならおそらく多くの住民は回数券を利用するのではないだろうか。2駅間の所要時間は普通電車が11分、アクセス特急に乗れれば6分。一方、バスは直行便でも30分以上かかる。
だから現在もちばにうの直行便は平日のみしか運行していない。ちばにうが千葉ニュータウン中央からの利用者を増やすためには運賃が200円を割る価格設定が必要と思われる。
一方、レインボーの目的はもともと北総線の利用者がバスに流れないことなので現状の運賃を引き下げる可能性は低いと思われる。レインボーはちばにうに打撃を与えることを望んではいても北総線の利用者に影響を与えることは望んでいない。その代わり、不採算路線と思われる北総循環線と高花線の新鎌ヶ谷駅のバス停をあくまで死守するだろう。
京成はもともと駅のロータリーを排他的に占有する政策を採っており、京成の方針にグループ会社は従うしかないから駅のロータリーの利用を巡る暗闘が私たちの知らない水面下で行われている。2月のコミュニティバスの移動もこうした暗闘の一環と思われる。利用者の安全や利便性など関係ないのだ。それを分かっていて加担する行政は情けない。
今日もタクシー専用降車場の後ろに車が止まっていた。10時50分頃、普段、ここで積み下ろしをしているケンタッキー・フライド・チキンの納品トラックがタクシー乗り場の反対側の植込みに沿って停車した。このトラックは降車場の後ろに止められないとだいたいここに駐車している。
はっきり言って迷惑駐車だ。タクシーと小型トラックの間は車1台が通るのがやっとだ。間を通り抜ける車はどの車もブレーキ―を踏んで最徐行していた。
直後にやって来たタクシーが降車場に半分だけ車体を入れて停車した。タクシーから運転手が降りて来て後ろのドアを開けて高齢の男性を降ろしていた。その後に反対側の扉から車いすの女性を降ろしていた。福祉タクシーのようだった。福祉車輛ならタクシー乗り場の先の福祉車輛専用乗降場で降ろしてもよさそうだった。
しばらくしてタクシー乗り場の反対側に停車していた小型トラックは出て行ったが、その場所の少し後ろに今度は黒い乗用車がしばらく止まっていた。普通に考えて通行妨害になることは分かるはずだ。しかも、タクシープールから出て来てタクシーがタクシー乗り場へ向かうために右折する際の邪魔にもなっていた。
今日はロータリーのアクロスモール側の一般車両の停車エリアに待機している車が多く、ロータリーに入って来た車が、ロータリーの中で停車場所を探してうろうろする姿が目立った。