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初めてのちばにう

 ちばにうのバスにはこれまで何度もすれ違ったことがあるが、今日初めて西白井駅11時08分発のバスに乗車した。西白井駅から6人が乗車し、新鎌ヶ谷駅に向かうバスの中には全部で14人が乗っていた。

 

 日中のナッシー号は高齢者ばかりだが、乗車したちばにうのバスには若者が3人と中高年の男性が2人乗っていた。小型のコミュニティバスは空間が狭いため若者は敬遠しているのかもしれない。無論、一番の問題は運行本数が少ないことだろう。

 

 座席は後部に17席、前方に8席あり、全部で25席ある。中型バスでもそれ程狭くない。少し気になったのは馬力が少し足りないのか、加速するときのエンジン音が大きいように感じた。

 

 新鎌ヶ谷のイオン側のバス停に11時24分に着いた。ロータリーの中の使われていない福祉車輛専用乗降場にセコメディック病院の11時40分発のバスが待機していた。このバスはいつも北口で乗客を降ろした後、イオン側で待機してから発車時刻前に北口に戻って客を拾っている。

 

 帰りも最終便の20時12分発のちばにうの北環状線を利用してみた。北環状線のバスの後ろに20時15分発のCNT直行便が止まっていた。車内には高校生1人 、通勤帰りらしい女性3人と男性1人が乗っており、他に3人の計8人が乗車していた。西白井駅で3人降りた。

 

 464号線沿いを歩いているときに新鎌ヶ谷駅のバス停で後ろに待機していたCNT直行便とすれ違った。3人乗っているのが見えた。

 

 新鎌ヶ谷駅の同じバス停で20時12分発の北環状線と20時15分発のCNT直行便が並んで待機していたことを考えると北環状線のバスに乗っていたのは白井市民だけだったと思われる。通勤帰りで疲れている人がCNTまでわざわざ運賃も変わらない鈍行便に乗る理由がないからだ。

 

 9月21日の西白井駅乗り入れと同時に行われた路線改定でCNT直行便が大きく減便になっている。それまでは16時から21時まで(20時を除く)1時間に2便の直行便が運行されていたが、新しい時刻表では1時間に1便しか運行されていない。全体で1日22便運行されていたのが、改定後は1日8便まで減便になっている。さらに21時台のバスがなくなっている。

 

 北環状線は運行本数はほとんど変わっていないが、1時間に1便体制に編成し直したようだ。以前は1時間に2便の時間と便がない時間帯があったが、今回の改定で平日は14時以外1便が確保されており、利用者には利用しやすくなっている。

 

 直行便は現在の運賃では速達性と定時制を犠牲にしてまで利用者が利用したい公共交通機関になっていないということだろう。

  

 今回の改定は実際の利用状況を反映した改定なのだろう。あるいは運転手不足も反映した措置なのかもしれない。地方の低運賃ながら長年にわたって黒字を続けているバス会社の社長は、その秘訣について回送を出さないことだと語っている。直行便は利用者がいない便は回送になってしまう。今後は利用者の少ないバス停をやめて利用者が行きたいスポットにあるバス停(集客力のある施設が近くにある場所)を開拓する必要があると思う。

ちばにうの北環状線と直行便の2019年9月21日の改定後と改定前の時刻表
ちばにうの北環状線と直行便の2019年9月21日の改定後と改定前の時刻表