10時過ぎの曇天のロータリーのタクシープールには7台のタクシーが待機していた。
10時40分前にCNT直行の高花線(ちばレインボーバス)のバスがロータリーに入って来た。コミュニティバスと西白井線のバス停エリアは空いていたが、専用バス停に直行した。今日は本当に降ろす客が乗っていなかった。ひょっとして、昨日と同じ運転手なのだろうか。バスの車輪がセンターラインを踏んだまま停車していた。バスと歩道との距離は1mくらいある。やはり、道路に降りなければ乗降できないだろう。いつでも停車位置を修正できたはずだが、バスは微動だにしなかった。11時に駅から出て行くバスには運転手以外乗っていなかった。文字通り行きも帰りも回送(かわいそう)だ。競争ではなく妨害が目的の事業とは情けない。
10時半前に10時36分着のちばにうの北環状線のバスがアクロスモール前を通り過ぎたが、席はほぼ埋まっていた。10時45分の折り返しの乗客は3人だった。やはり、課題は新鎌ヶ谷駅からの乗客を増やすことだろうか。そのためにはコンスタントに利用者が行きたくなるスポットにバス停を新設するか、既存のバス停の周辺情報をPRして集客力を高めることが考えられる。バスはバスに乗ること自体を目的にする利用者はいないから、通勤通学の時間帯以外の利用者を増やすにはバスの沿線に不特定多数の人が行く場所や行きたくなる場所が必要だ。
11時過ぎにタクシープールにパトカーが止まり、車から降りた2人の警官は駅の構内に消えて行った。しかし、10分位で戻って来てロータリーを出て行った。パトカーはタクシープール内のパトカー停車区画にタクシーが止まっていたため、真ん中の列の先頭に停車し、左右にタクシーが3台づつ待機していた。パトカーが出て行った後にタクシー乗り場の待機の列が4台になっていた。4台目はタクシー専用降車場の中に止まっていた。
今日も客を乗せてロータリーに入って来た駅前協議会のメンバーでないらしい事業者のタクシーがタクシー専用降車場が空いているにもかかわらず、その後ろで客を降ろしていた。協議会のメンバーでないタクシー事業者はタクシー専用降車場のことを知らない事業者が多いようだ。道路の区画にはタクシー乗り場同様に「タクシー」の文字が書かれているだけで専用降車場の標識もないから第3者が識別することは不可能だ。
利用できない、利用しないタクシー専用降車場は何のためにあるのだろうか。建前ばかりのお役所仕事が蔓延している。誰からも文句は言われたくないし、責任も取りたくないから放置されていることは山のようにある。無作為と先送りが一番楽なのだろう。