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2回目のちばにう

 昨日、西白井駅でちばにうの11時08分のバスに乗った。ちばにうのバスの利用は2回目だ。バスは定時に到着して前扉から年配の3人の女性が降り、バス停から3人が乗り込んだ。

 

 前回のブログでこのバスの席数について書いたが、前方の席数は8ではなく9(一人掛け×5、二人掛け×2)だった。後方の席数が17(二人掛け×6、5人掛け×1)あり、全部で26席になる。メーカーの中型バスのカタログを見ると立席が36で運転手を含めた定員は59人だ。

 

日野の中型バス
日野の中型バス

 

 大型バスの定員は72~78席になっており、大型バスを使っているちばレインボーバスの北総循環線は二桁の乗客が乗っているのを目撃したことがない。空のときもあり、平均乗車人数は2~5人程度ではないだろうか。稼働率を考えたらとても採算が合わない。

 

 ちなみに、コミュニティバスで使われている日野のポンチョは座席が11、立席が24で運転手を入れた定員は36になっている。9月21日の新鎌ヶ谷駅11時08分着のナッシー号には座席に12人(4人掛けの後部座席にいつも5人が座っている)が座り、22人が立っていて立錐の余地もない状態だった。運転手を入れると35人だったので定員オーバーになる可能性すらあった。

 

 鉄道やバスには「内部補助」という概念がある。これは「ある部門が他の部門を補助している関係」のことを言う。例えば、バス会社が赤字路線を黒字路線の利益で支えることを指す。成田空港線(スカイライナー)の認可のときに京成と国は北総線を値下げすると京成本線の運賃を値上げしなければならなくなると主張して内部補助を否定した。

 

 しかし、スカイライナー開業後は北総線の区間を走る路線の収益で京成グループ全体の利益が支えられている。北総循環線の赤字はひょっとすると北総線とスカイライナーの利益で補填されているのかもしれない。

 

 乗車したちばにうの北環状線のバスは11時22分頃にイオン側のバス停に到着し、13人が下車した。31分の東武線の電車に余裕で乗ることができた。

 

 船橋で総武線に乗り、西船橋で運賃の安い東西線に乗り換えることにした。快速に間に合ったが、敢えて西船橋始発の各駅停車に乗車した。今日は時間に余裕があるので座って日本橋まで行くことにしたのだ。

 

 今まで意識したことがなかったが、通勤時間帯以外は西船橋始発の東西線の各駅停車が結構ある。運賃が安くて都心まで座れるのは有難い。

 

 🔗西船橋駅時刻表(中野・三鷹方面)(注)時刻の上に「」が付いているのが西船橋駅始発の電車

 

 

 🔗東西線の始発は西船橋だけでなく妙典も始発駅になるのでご注意を~なんと、平日の通勤時間で西船橋始発はこれだけ。東西線は千葉方面から東葉高速鉄道の東葉高速線も乗り入れているため、西船橋が始発にならないのです。

 

 

 船橋から日本橋までの運賃は419円(船橋→西船橋136円→日本橋283円)。西船橋駅での乗換も楽だ。ポイントは階段に近い車両に乗ること。おすすめは6両目進行方向3番目の扉だ。この位置は乗換えても乗換えなくてもおすすめの乗車場所だ。船橋で乗るときは階段から外れているので乗降客が比較的少なく、西船橋駅で乗換えるときは階段から近いので東西線に乗り換えるのに楽なだけではなく、降りる人が多いので降りない人は席に座れる確率が高い。

 

 しかし、西船橋から日本橋まで増税後でも283円(快速の乗車時間23分、19.3キロ)というのは安すぎる。北総線沿線の住民には信じられない安さだ。北総線の西白井から1駅の新鎌ヶ谷までの運賃が309円(乗車時間3分、3.1キロ)より安い。この2つの区間で比べると北総線が1キロ100円、東西線は1キロ15円弱になる。新鎌ヶ谷から船橋までの東武線の運賃でも199円(乗車時間13分、9.4キロ)で1キロ21円強にすぎない。

 

 西白井からバス(コミュニティバスのナッシー号もしくはちばにうの北環状線利用、運賃150円)で新鎌ヶ谷に行き、東武線で船橋まで行った場合の運賃は349円。船橋から日本橋までは前述のとおり419円だから西白井から日本橋までのトータルの運賃は768円になる。

 

 一方、西白井から日本橋までの運賃は1,012円(乗車時間51分、28キロ)かかる。往復で500円弱の差だが、夫婦で出かければ1,000円弱違う。カフェでお茶が飲める。現役サラリーマンと違い、時間に比較的余裕のある世代は北総線にこだわるのをやめるべきだ。少ない年金を理不尽な運賃に使うのは馬鹿らしい。

 

 帰りは逆ルートで新鎌ヶ谷駅に戻り、21時44分の西白井線のバスに乗った。バス停でバスを待っているときにアクロスモールの前をイオン側のバス停に向かう千葉ニュータウン中央21時05分発(新鎌ヶ谷21時40分着)のちばにうの最終直行便が通り過ぎるのが見えた。

 

 西白井線のバスは定刻前に到着し、14人が乗車した。勤め帰りらしい男性が多かった。大山口1丁目のバス停で3人下車したので乗客の大半は西白井地区(ベリーフィールド)の住民なのだろう。

 

 西白井線は白井工業団地と西白井地区の通勤利用者で支えられている。おそらく、西白井線は白井工業団地に務める人たちの足として路線が維持されているのだろう。もし、白井工業団地の沿線でなければ西白井地区の住民は西白井駅の利用が強いられていたように思う。西白井地区は西白井駅まで徒歩圏とは言えない。一方、白井工業団地は西白井地区ができたことで新鎌ヶ谷駅までのルートが維持されているように思う。バスの路線維持には人が集まる場所が大切だ。