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懲りない人々

 10時50分頃、ロータリーの東(アクロスモール側)の一般車両の停車エリアに居酒屋の納品トラックが停車していた。おそらく、いつも駐車場代わりにしている信号機に近いタクシー降車場の後ろに先に駐停車していた車両があったのだろう。

 

 トラックの後ろに停車している乗用車を駐車監視員が点検していた。写真を撮ったり、クルップボードに挟んだ用紙に何やら書き込んでいた。用紙はチェックシートとだろうか。作業が終わった放置駐車の車両のフロントガラスに黄色い紙が貼られていた。安易な行動が大きな後悔につながる。

 

 納品トラックは、どこ吹く風といった感じで11時40分過ぎになっても同じ場所に駐車していた。停車中、一回も車からドライバーが降りて来ることはなかったので本日の納品作業は既に終了していたようだ。いつも、納品作業に15~20分くらいかかっているので1時間以上駐車していることになる。放置駐車でなければ取り締まられないという思いがあるのだろう。

 

 11時12分頃、11時08分のナッシー号が遅れてバス停に到着した。14人が下車した。

 

 11時19分頃、北総循環線のバスがロータリーに入って来た。バスは専用バス停に直行して前扉から4人を降ろした。ちょっと間があって杖を使っている高齢の男性が降りて来た。この間見た男性だろうか。

 

 バス停の区画の前後には乗用車が停車していて停車し難かったのか、バスは歩道に斜めの状態で停車した。バスの後部は車道側の区画線から完全にはみ出していた。しかし、バスの前扉は歩道に接するような形で停車していたので歩行が怪しい高齢の男性の降車に問題はなかったようだ。

 

 北総循環線のバスが停車してから5分程でバスの前に止まっていた車のドライバーが戻って来た。60代くらいと思われる男性は手に持ち帰り商品の入ったケンタッキーの袋を提げていた。放置駐車だったのだ。

 

 11時30分定刻にバスが出て行ったが、後ろの乗用車はハザードランプを付けてまだ停車していた。気が付いたら車の前にはさっきの駐車監視員2人が立っていた。この車も放置駐車だったのだ。駐車監視員が点検しているときにロータリーをケンタッキーの袋を提げて歩いていた男性が自分の車が取締りに遭っていることに気が付いて慌てて駆け戻って来たため駐車監視員はあっさり作業を止めてその場から離れて行った。

 

 駐禁リスクを犯してもケンタッキーのチキンが食べたい人々がいる。年齢、性別を問わない。これまで目撃した放置駐車のドライバーは若い人、中年、高齢者と多岐にわったっていた。

 

 13時35分頃、13時45分発の北総循環線のバスがロータリーに入って来るのを目撃した。当然、専用バス停に直行するものと思って見ていたら、なんとバスを待っている利用者が列を作っている西白井線のバス停で3人の乗客を降ろしていた。見咎められなければ、衆人環視の中でも堂々と法令違反を繰り返している。運輸局から指導を受けて懲りたのかと思っていたら、反省なんかしていない。行政処分を受けたとしても平気なのかもしれない。

 

 バスが乗客を降ろして専用バス停に移動した直後に13時36分の西白井線のバスがロータリーに入って来た。もし、北総循環線のバスが乗客を降ろしているときに西白井線のバスがバス停に到着しても同じ会社だから乗客を降ろすまで待ってねということだろうか。

 

 人間だれしも失敗を犯す。しかし、賢い人は同じ失敗を犯さないよう自らを戒めるものだ。モラルのない人々が今の日本に増えている。手痛いしっぺ返しを受けるまで分からないのだろう。今日、駐禁違反の紙を貼られたドライバーは後悔しているのだろうか。