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雪の舞うバス停

 ロータリーには雪が舞っていた。タクシー乗り場に並ぶ人はいなかったが、天候のせいか、ぽつぽつとタクシー乗り場に人がやって来ていた。

 

 コミュニティバスのバス停の後ろの東武線の駅舎の庇の下で傘をさしてバスを待つ人の姿があった。庇の下で雨宿りしているときはたいてい傘をさしていないが、雪は横から舞ってくるので傘をさして雪を避けていたのだろう。

 

 10時30分を過ぎた頃、いつもの居酒屋の納品トラックのドライバーがタクシー専用降車場の後ろに止めた車から荷を降ろして台車に積んでいた。台車に2列4段でプラスチックケースを積み上げ、さらにその上に発泡スチロールの箱を載せていた。

 

 20分くらいで納品が終わると今日は時間調整をせずにその場所を離れたが、トラックが停車しているときに客を乗せたタクシーが降車場を利用できずにハザードランプを点滅させたまま福祉車輛専用乗降場の後ろまで行き、客を降ろしていた。

 

 トラックが出て行った後、降車場の前後に軽自動車が停車していた。後ろの軽自動車の横にタクシーが止まり、タクシーの後ろにも横断歩道ぎりぎりにタクシーが止まっていた。

 

 前のタクシーはタクシー待ちの列に入るために降車場の前に止まった軽自動車が退くのを待っていたのだ。後ろのタクシーは客を降ろすために停車していた。観測中に目撃した客を乗せてロータリーに入って来た3台のタクシーは1台も降車場を利用できなかった。

 

 タクシー乗り場の2台目の車両が今日も区画から車体を半分はみ出して停車していることがあった。

 

 10時47分頃、北総循環線のバスがロータリーに入って来て専用バス停に直行した。バス停の前後に軽自動車が停車していたために歩道に正着できず、区画線から車輪がはみ出して停車し、乗客を1人降ろした。中から出た来た女性は、傘をさして道路に降りてから歩道に上がっていた。

 

 バスは客を降ろすと車道側に斜めに前進した後にバックして停車位置を調整していたが、区画の中に斜めに線を引いたような形で停車していたので依然、歩道から乗車するのは無理だった。

 

 しかし、今日は仕方なかったように思う。バスが停車位置を調整しようとしたときに後ろの軽自動車がバスが出て行くものと勘違いして前進しようとしたので接触する危険もあった。それに雪の日に歩道からの距離が中途半端だと危険かもしれない。しかし、これだけ車道から離れていれば返って安全かもしれない。11時定時にバスは空で駅を離れた。

 

 11時12分過ぎにナッシー号が到着し、12人が下車した。