11時少し前にいつもの居酒屋の納品トラックがロータリーに入って来た。しかし、トラックの指定場所?のタクシー降車場の後ろにハザードランプを点滅させて乗用車が停車していた。
あいにく、西白井線のバス停からロータリーの出口まで車がまんべんなく停車していたため、トラックが止まるスペースはなかった。
降車場の後ろに停車している車がすぐ出て行くだろうとトラックのドライバーは思っていたのだろう。時間稼ぎにロータリーを周回していたが、不運にも2周目で別の車が降車場の車の後ろに停車してしまった。結局、3周目で空の出た一般車両の停車エリアの先頭にトラックは収まった。
高花線のバスは10時40分くらいにロータリーに入って来た。西白井線と高花線のバス停の間に車が2台止まっていた。バスは車道側の区画線から20㎝くらいのところに停車し、前扉から3人を車道に降ろしていた。
今日も正着失敗だ。最近はこのバス停でバスが正着するところを見たことがない。バス停の区画の後ろに停車している車両は駐車違反にはなるが、バス停から10m以内の駐停車禁止という道路交通法違反には該当していない。
正着がうまくいかない理由は色々とある。道交法の10m以内という規定は正着とは関係ない。路線バスの中型もしくは大型バスが歩道に安定的に正着するためには区画の後ろに進入ゾーンが必要になる。それはロータリーの中のタクシー乗り場やタクシー専用降車場の区画の後ろに斜線の進入ゾーンがあることでもわかる。
高花線のバス停にはもう一つ問題がある。バス停がカーブから近すぎることだ。バス停の後ろに車が止まっていないときでも高花線や北総循環線のバスが正着できていないことが多いのは、カーブからの距離が短いためバス停で正着するためには経験に裏打ちされた運転技術が必要だと思われる。
高花線と北総循環線が違法な降車を繰り返していた西白井線のバス停の方が正着しやすいはずだ。高花線と北総循環線は便数も利用者数も少ないことを考えれば、西白井線を3線の共用バス停とすることが一番いいのかもしれない。そうなれば改札が近くなり、上屋もあるバス停に高花線と北総循環線の利用者も喜ぶに違いない。
ところで、正着問題については以前から関心があったわけではない。きっかけは、コミュニティバスのバス停の移動だ。バス停の移動理由が腑に落ちず、鎌ケ谷市に確認すると道路で利用者が乗降するためだという回答をもらい、道路での乗降という問題からバスの正着という問題に行き着いた。
国のバリアフリー対策からバスが歩道に正着することが望ましいということになっている。この問題の研究も行われており、正着しやすい歩道の改良技術も既に開発されている。新鎌ヶ谷駅のロータリーのバス停はストレート型と呼ばれる構造で路上駐車があると正着が難しい。
だとしたら、バス停の移動で道路での乗降が解消されるはずがない。しかし、コミュニティバスのバス停の上屋の工事費すら簡単に捻出できない自治体に歩道の改良工事ができるわけもない。現実的な対応としては条例でロータリーへの一般車両の乗入れを禁止することだろうと今は考えている。