今日は風がなく天気はいいが、寒さが厳しい。駅前広場を歩いている人はコートを着ている人が目立つ。福祉車輛専用乗降場と西白井線のバス停の上屋の影が長く伸び、バス停の中に日が当たっていた。コミュニティバスのバス停で陽ざしを浴びて利用者が並んでいたが、寒そうに見えた。後ろの東武線の駅舎のシャッター前も日陰にならずに日が当たっていた。
10時40分に高花線のバスがロータリーに入って来て専用バス停に直行した。西白井線のバス停との間に車両が止まっていたが、高花線のバス停からは離れていた。区画の前には車両は止まっていなかった。
しかし、バスは頭を歩道に寄せて区画の中にやや斜めに停車して乗客3人を歩道に降ろしていた。最近は、歩道に正着して停車するところを見たことがない。乗客を降ろした後に区画を越えて前進してからバックで停車位置を調整していたが、車道側の区画線と車体との間の距離は20㎝くらいしかなかった。歩道からバスに乗り込むのは不可能だ。
運転手がバスから離れて戻って来てからしばらくしてカバンを持ったビジネスマンらしい若い男性がバス停の標識を確認してバスに乗り込むのが見えた。今日の乗客はこの男性1人だった。
10時50分過ぎにタクシー降車場の後ろにケンタッキー・フライド・チキンの小型納品トラックがハザードランプを付けて荷降ろししていた。このトラックはいつも5分くらいで納品を済ませてすぐロータリーを出て行く。居酒屋の納品トラックに比べれば常識の範囲内だ。ただ、この場所が空いていないときにタクシー乗り場の反対側の植え込み沿いに止めて通行妨害になっていることがときどきある。
11時10分頃、ナッシー号がバス停に到着し、子供1人を含む18人が下車した。バスは区画線ぎりぎりに停車していたので、全員が車道に降りたはずだ。
13時9分頃、13時10分発の北総循環線のバスがバス停に停車していたが、車道側の区画線ぎりぎりに停車していた。やはり、正着できていない。
さらに、病院から13時13分のナッシー号が戻って来る時間だったのでバス停で停車状況を確認してみることにした。
隣の福祉車輛専用乗降場に秋元病院のバスが到着し、乗客が車道に降りていた。ただ、秋元病院のマイクロバスは、扉が開くと低位置のステップが前に出て来るので地面からの距離は20㎝くらいなので高齢者の乗降に支障はないように思えた。
一方、定時に到着したナッシー号の方は、残念ながら全員、道路から乗車していた。子供を入れて10人がバスに乗り込んだ。
前後して13時20分発の西白井線のバスが入って来たので様子を見ていた。バスは書き直し前の区画線(線は消えているが、削った跡が残っている)を先頭にして停車し、バスの後部がバス停の上屋からはみ出していた。しかし、乗降客は歩道に降り、歩道からバスに乗り込んでいた。
昨年2月にコミュニティバスのバス停が西白井線のバス停寄りに10m移動され、区画線が前後に拡張されている。そして、コミュニティバスと西白井線のバス停の区画が一体化されたが、不思議なことに西白井線のバス停の標識の設置位置は変わっていない。そして、停車位置も従来と変わっていないことを今日、確認した。だからなのか、バス停の位置変更の届出も出されていない。偽装の疑いがある。
もし、バス停の標識を前方に移動したら、バスが完全に上屋の外で停車することになる。市に協力してバス停を移動したというのなら上屋の移動費用を事業者は当然、市に請求したはずだ。そう考えると、誰の主導でバス停を移動したかは明白なように思う。補助金にどん欲な事業者が善意でバス停の移動に応じたはずはないと思う。
コミュニティバスのバス停の10mの移動の根拠は、道路交通法第44条のバス停の半径10m以内の駐停車禁止だろうから、バス停の前方10mも駐停車禁止のはずだ。しかし、西白井線のバスがその駐停車禁止のエリアに恒常的に停車している。
そして、コミュニティバスのバス停の移動の理由とした道路での利用者の乗降は移動後も改善されていないし、他の路線バスと病院のバスも恒常的に道路での乗降を繰り返している。市がロータリーの利用状況を調べずにバス停の移動を決めたことは明らかだ。
バス停の移動前からコミュニティバスと西白井線のバスをときどき利用していたが、市の説明を聞くまで道路での利用者の乗降を気にしたことはなかった。正直なところ何が問題なのかよくわからなかったが、国土交通省のガイドラインを読んで国が高齢者の安全性の観点からできる限り歩道に正着(バリアフリーのために歩道に寄せて止めること)することをバスの運転手に指導するよう事業者に求めていることを知った。
あくまで、事業者側に正着することを求めたものだ。しかし、市の説明のニュアンスは利用者側に問題があるかのようだった。利用者が道路で降りることを選択することは不可能だ。運転者が正着して停車できたときにしか歩道に降りられないし、まして正着したときに車道に降りることは困難だ。
タクシー乗り場の先の従来のバス停(現在の福祉車輛専用乗降場)はカーブの直後なのでストレート型(と国土交通省が分類している)の構造のバス停にバスが正着することが難しいのかもしれない。しかし、移動後のバス停でも道路での乗降は日常茶飯事のように繰り返されている。
国土交通省はストレート型のバス停は、路上駐車があると正着が難しいことを指摘している。であれば、まずはロータリーの路上駐車の対策を検討するのが筋だったはずだが、これまでの観察ではロータリーの管理についての市の関与はゼロと言える状況だ。
それどころか、2区画のはずのタクシー乗り場にタクシー事業者が違法なローカルルールで3台の客待ちを公然と行っている。そのため、タクシー降車場がまともに利用できない状況になっている。
福祉車輛専用乗降場がコミュニティバスのバス停移動後、秋元病院のあたかも専用バス停として占有使用されている。市は秋元病院の利用を認めているわけではないと言いながら放置状態だ。まるで庇を貸して母屋を取られるという状況だ。コミュニティバスの利用者は上屋のない青空バス停に追いやられた格好だ。
一方で東邦鎌ケ谷病院やセコメディック病院のバスは決まった停車場所がなく、福祉車輛専用乗降場とコミュニティバスのバス停の間や西白井線のバス停の先での待機を余儀なくされている。
駅のロータリーがタクシー事業者とバス事業者の既得権の場になってしまっている。市も警察も事業者間の利害調整を追認しているだけのように見える。市と警察が公平という観点に立ってロータリーの管理を行うことを望む。
北総循環線と高花線のバスは、関東運輸局に通報するまで“決められた停留所”以外の場所で恒常的に乗客を降ろしていた。他のバス停どころか福祉車輛専用乗降場付近でも乗客を降ろすという悪質な法令違反を繰り返していた。現在も法令違反が解消したとは言えない状況だ。自主的に業務改善に取り組もうという姿勢が感じられない。
そして、コミュニティバスのバス停移動後に西白井線のバス停が道路交通法第44条違反になっていることに最近気づき、鎌ケ谷警察署長、鎌ヶ谷市長、関東運輸局に調査をするよう文書で求めたが、どういう対応をするのか監視する必要がある。
議会はコミュニティバスのバス停の本当の移動理由を調査して市民に開示してほしい。