12時40分過ぎに464号線を新鎌ヶ谷駅に向かう北総循環線を再び目撃した。今日は前方の座席に若い二人の男性が乗っていた。8月に廃止された新鎌ヶ谷駅直通のコミュニティバス(西ルートの一部)はこの時間帯には高齢の市民が必ず乗車していた。
ちばレインボーの北総循環線とちばにうの北環状線が白井駅に乗入れたときに白井駅から新鎌ヶ谷駅へ向かうコミュニティバスの直通ルート(南ルートの一部)がカットされたが、北環状線より運賃の高い北総循環線を代替交通機関として利用する市民はあまりいないのかもしれない。しかも、運賃は北総線の昼間割引回数乗車券を利用した場合と変わらない。市民からするとメリットが見出せない。
土休日は北総循環線は1日1往復しかないが、平日は1時間に1本程度あるのでもう少し利用者がいるのではないかと思っていた。バスの中の二人もおそらく白井市民ではなく、千葉ニュータウンのビジネスモールから乗車した人たちだろう。市民がほとんど利用しないバスのために高齢者の足をカットして民間にできることは民間でという市の説明は何だったのだろうか。現在は、不採算路線を簡単に廃止できるのに利益にシビアな事業者が歯を食いしばって?路線を維持している不思議。
ルート改正で利用者の激減したコミュニティバスの運行本数を1.5倍に増便して運行経費を増額したが、今度は白井市民が利用しない不採算路線の維持のために補助金を出す日が来るのかもしれない。
今日も「交通弱者や交通空白地域の救済が目的で乗降者数第一ではない」コミュニティバスが空気を乗せて走り、交通空白地域では足代わりのマイカーが走り、採算重視の路線バスは赤字を垂れ流し、北総線は利益を垂れ流す。行政は税金を垂れ流す。そして、市民は税金の無駄遣いにため息を漏らす。いつまで続く負の連鎖。