今日、新鎌ヶ谷駅の北総循環線のバス停前をわざわざ通り過ぎたときにバス停の標識の記載内容が変わっていることに気がついた。バス停のローターの内側に面した標識だったのでこの間は気がつかなかった。以前は「千葉ニュータウン方面 ビジネスモール・白井駅 成田空港・鎌ヶ谷大仏駅」とそこには書かれていたが、現在は山吹色の背景に黒と赤で「千葉ニュータウン中央駅まで300円」と大書されていた。
ダイヤ改正後の時刻表は白黒のみすぼらしいものになっていて精気が感じられないが、このカラーの標識は以前よりインパクトがあるように思う。利用者に利用してほしいという意思が示されていることは評価できる。以前の標識はおそらく誰も目に留めなかっただろう。
コロナ禍の影響でちばにうが昨年9月1日に運賃改定を実施し、それまでちばレインボーと同額だった千葉ニュータウン中央駅までの運賃が300円から330円に値上げされている。おそらく、その機会に標識を書き換えたのだろう。
千葉ニュータウン中央駅まで行くならちばにうの北環状線に乗るより30円安いことをアピールしているのだろう。駅の改札口から近いこと、ICカードが使えることの2点がちばレインボーバスの北総循環線のセールスポイントだったが、運賃もちばにうより安くなってセールスポイントが1つ増えたことになる。
千葉ニュータウン中央駅まで乗る利用者はちばにうのノンストップの直行便と30円安い北総循環線のどちらを選択しているのだろうか。しかし、私の過去の観察では、新鎌ヶ谷駅⇔千葉ニュータウン間の直行便の需要はあまり強くないように感じる。少ない需要を奪い合うメリットがあるのだろうか。
新鎌ヶ谷駅に着いたときに待ち時間の短い方のバスか、千葉ニュータウン中央駅まで早く到着するバスを利用するというのが利用者の一般的な選択ではないだろうか。そういう意味では事業者の採算は別にして利用者側からすれば2つのバスを利用できることはメリットと考えられる。