(2022/01/27更新)
コロナの新規感染者が増え出し、都心に出かけるかどうか前日(12日)まで迷っていた。しかし、この先、コロナの感染が拡がると次にいつ都心に出かけられるかわからない。不要不急の外出ではなかったので人との接触を極力避けながら外出することにした。
皮肉なことだが、感染リスクを考えて運賃が高くても日中の利用者が少ないという理由から北総線で出かけることにした。用事を済ませてすぐに帰途に就き、13時過ぎには新橋の駅にいた。
スマホで調べておいた13時16分発の印旛日本医大行きの電車に乗る予定だったが、13時7分にホームに入って来た青砥行きのエアポート快特に反射的に乗ってしまった。青砥で1本早い電車に乗り換えられるかもしれないという一瞬の誤った判断だった。
13時26分には青砥のホームに立っていた。新橋で乗ろうと思った13時16分の電車は42分まで到着しない。待っている間に34分頃にホームの反対側をスカイライナーがゆっくりと通り過ぎて行った。
北総線内では猛スピードで通過して行くので車内の様子はわからないが、青砥のホームでは車内の乗客がよく見えた。1車両にせいぜい4~5名程度しか乗っていないようだった。
電車を待つ間、ホームをブラブラしていて青砥停車のスカイライナー(下り)の時刻表がガラス張りのパネルの中に貼られているのに気が付いた。時刻表の下の方にはイブニングライナー(下りのみ)の時刻表も掲示されていた。
6時15分から19時14分までの間に青砥停車のスカイライナー(下り)が14本走っている。イブニングライナー(下りのみ)は18時17分から23時16分までの間に7本走っている。ホームで目撃したスカイライナーは青砥に停車しない上野京成発13時20分発の電車だったようだ。
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(注)1月26日に2022年2月26日からダイヤ改正することがプレスリリースされている。
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イブニングライナーとモーニングライナーに使われている車両はスカイライナーの車両だ。成田空港線の認可申請のときに内部補助は望ましくないとして個別路線の収支で認可したはずなのにスカイライナーの車両が京成本線内で使い回されている。
京成本線全体で採算を計算すると京成本線の運賃を値上げしなければならないとも京成は主張していた。その一方で経理は区分会計しないことが運輸審議会の議事録で確認されている。
鉄道局も京成も公的な場でもその場限りのでたらめな説明を繰り返しているが、どうやら優秀な官僚がいるというのは都市伝説のようだ。それとも優秀な官僚というのはどんな場面でも鉄面皮でその場限りの言い逃れができる役人のことなのだろうか。
家に戻ってから調べてみたらスカイライナーの車両は、北総線内を上下68本が走行し、京成本線内をイブニングライナーとモーニングライナーとして各7本の合計14本が走行している。スカイライナーの車両を使って両線合計で82本が運行されている。
スカイライナーの時刻表には号車が表記されているが、途中番号が飛んでいる。下りと上りに番号を振り分けているためのようだ。欠番が14個ある。これはイブニングライナーとモーニングライナーの分なのだろう。
京成が千葉ニュータウン鉄道名義で公団線を買収したときにURのプレス発表に京成の一体的な運営が望ましいと書かれていた。鉄道統計年報では京成電鉄、北総鉄道、千葉ニュータウン鉄道に区分して3社のデータが集計されているが、でたらめな運賃収入配分と線路使用料の循環取引で個別に統計を取る意味がなくなっている。かつて京成はリスクをとって公団線を買収したと説明していたのだから北総鉄道をいっそのこと買収したら、痛くもない腹を探られる?こともなくなるのではないだろうか。