昨年8月から新鎌ヶ谷駅への乗り入れがなくなったコミュニティバスのナッシー号の利用は予想どおり低調のようだ。街中ですれ違ったナッシー号に2人以上乗っているのを1度も見かけたことがない。こんなに利用者の少ないコミュニティバスが走っているのは白井くらいではないだろうか。
5月30日(月)
新鎌ヶ谷駅で久々にバス停でバスを待っていた。駅のロータリーの西白井線のバス停で16時33分の白井工業団地行きのバスを待つ列に加わっていた。16時45分発のちばにうのバスもあったが、船橋から東武線に乗って16時17分に新鎌ヶ谷駅に着いていたので出発時間の早い西白井線に乗ることにした。
新鎌ヶ谷駅発のナッシー号がなくなり、1時間に1本程度しかないちばにうのバスはやはり不便だ。しかも、14時台は1本もない。かと言って10月から北総線が値下げしても西白井⇔新鎌ヶ谷間は30円しか下がらないから代わりに電車に乗ろうという気にはならない。
白井の交通利便性は悪くなるばかりだ。市民の交通利便性の向上より事業者の都合が最優先される交通政策は政策とは呼べない。
バス停で待っている間に16時25分頃、京成の北総循環線が目の前を通り過ぎた。バス停には4人が並んでいた。停車したバスから6人が下車した。
ちばにうは新鎌ヶ谷⇔千葉ニュータウン間の運賃を330円に値上げしたが、北総循環線は300円のまま据え置かれ、バス停に「千葉ニュータウン駅まで300円」と書かれている。300円の文字は赤字で強調されているが、利用者の増加には結びついていないようだ。
しかし、このバスの狙いがちばにうの客を奪うことが目的だから、自社の利用者が増えなくてもちばにうの利用者が増えなければいいだけだから問題ないのかもしれない。駅のロータリーのバス停の独占と新規参入の排除という目的は自治体の協力もあり、達成されている。
そもそも新鎌ヶ谷⇔千葉ニュータウンの直行バスという当初の目的は成功していない。ちばにうの直行便はガラガラでニーズがないことが証明されている。そのための解決策が白井への乗り入れだったのは明らかだ。
京成も新鎌ヶ谷⇔千葉ニュータウンの並行バスの利用者が増加することは望んでいない。並行バスの利用者が増えれば、北総線の利用者減につながるからだ。
一方でちばにうの各停バスの便数が将来的に増える可能性はない。なぜなら、西白井駅がネックになっている。西白井駅のちばにうのバス停はナッシー号のバス停との共用でナッシー号の運行の隙間にバスのダイヤをはめ込まなければならないからだ。
西白井駅のロータリーには3つのバス停があるが、京成が独占している状態だ。ナッシー号を運行しているのも京成だ。ナッシー号の運行をコントロールすることでちばにうのバス便をコントロールすることが可能だ。
残り2つのバス停は、実質的に七次台と鎌ヶ谷大仏の路線を分割しただけの路線で2つのバス停を独占する理由はない。西白井駅も新鎌ヶ谷駅と同じで京成による駅のロータリーのバス停の独占と新規参入の排除が目的と考えられる。
こうした不公正と不公平を許している責任は自治体にある。そして、支持者に媚びる政治家に責任がある。さらに、利益誘導に加担している市民にも責任がある。残念ながら、現在の議員には政党に関係なく、期待できない。現状では、市民のための交通利便性が改善される日は来ないだろう。
16時32分頃にききょう号(鎌ヶ谷市のコミュニティバス)が隣のバス停に入って来た。南線の鎌ヶ谷大仏駅行きだった。1人が下車して待っていた8人が乗り込み、ロータリーから消えて行った。
16時36分に待っていたバスが遅れて到着した。8人がバスから降りて13人が乗車した。
6月1日(水)
西白井駅のロータリーを歩いていたら、千葉ニュータウン行きのちばにうの小型バスがロータリーに入って来た。時刻は15時45分だったので15時33分のバスが遅れて到着したようだった。ちょっと驚いたのは、バスの中に立っている乗客がいたことだ。おそらく、20人以上乗っていただろう。5人が乗車して1人が下車した。
そして、直後に15時43分と思われるバスが到着し、10人前後が乗っていた。4人が下車した。14時台は1便もないのに15時台は10分の間隔で2台あるというアンバランス。
しかし、短い間隔なのにそれなりに利用者がいる。個々の乗客まで確認しなかったので利用者の特性まではわからない。しかし、時間帯からすれば、パートや学生、主婦の人が乗っていたのだろうか。平日のこの時間帯のバスはいつも利用者が多いのだろうか。それとも特定の団体客でも乗っていたのだろうか。小型バスとは言え、ちばにうのバスで乗客が立っているのを目撃したのは今回が初めてだ。
直後に同じバス停にナッシー号が連続して入って来た。昨年の8月の改定により増便された北ルートの44分と50分のバスのようだった。しかし、2台とも誰も乗っていなかった。便数を1.5倍に増便しておいて大幅に減便になっても誰も責任をとらないのだろうか。それどころか、改定後のナッシー後の利用状況を市民に報告する議員すらいない。来年の選挙でナッシー号を争点にする議員がいなければ投票に行く価値はないかもしれない。見ざる聞かざる言わざるの議員なんかいらない。
7月6日(水)
前回、新鎌ヶ谷駅に14時台に到着して利用できるバスがなかったので今回は、事前に時刻表をチェックして18時25分発のちばにうのバスに乗車した。時間ギリギリに到着したため、乗客の数を数えるのを忘れたが、10人適度乗っていただろうか。バス停には16人が待っていた。西白井で6人が下車した。
ちばにうのバスが出て行った後に今回も北ルートのナッシー号が入って来た。やはり、乗客は乗っていなかった。運転手さんの士気が心配だ。最近は働き甲斐と仕事がリンクしていない労働者が増えているように思う。社会に役立っているという実感のない仕事は辛いものだ。