事例(交通)

高齢者の移動手段、どう確保?「車がないと生活が…」~「高齢者と運転」についてのご意見で目立つのが、「運転が不安でも車がなければ生活が成り立たない」という声です。車を手放した人に、買い物や通院に利用できる移動手段を確保できるかどうかは差し迫った課題です。どのような方法があるのでしょうか。各地で始まっているさまざまな移動支援の取り組みを取材しました。

(2017年9月4日 朝日新聞)

 

 

足利の生活路線バス「あしバスアッシー」V字回復 主要駅・病院巡回で利便性向上~利用者は8年度に約16万7千人を数えたが、路線や運行本数が少ないことから減少傾向となり、22年度には10万人まで落ち込んだ。このため、市は利用者増加策として、運行路線の拡充、均一運賃(一律200円)の導入など順次、見直しを進めてきた。23年度からは従来の4路線から8路線に増加。渡良瀬川の北側6路線、南側2路線が運行している。その全ての路線が利用頻度の高い足利赤十字病院、JR足利駅や東武足利市駅、大型商業施設などを巡回するようにした。…28年度は18万3千人に達した。…市市民生活課は「通院、買い物利用が多い。高齢者ばかりでなく、市外を含めて交通手段として認知されてきたようだ」とみている。

(2017年6月26日 産経新聞)

 

 

路線バスを活用して上限運賃を導入し、乗客を2倍に増加 [京都府京丹後市]~地域に与えた効果 実施前の年間15万人が、2年目には、30万人を突破(2 倍以上)。 高校の選択の幅が拡がったことがも大きい。以前は、定 期代で年間26万円を超えるなど、経済面から通える高校が 限られていた。また、バス通学ができるようになったことに より、送迎していた親の負担も軽減されたと思われる。 実証運行開始1年後に高校生へアンケート調査を実施したところ、回答した668人中294人が 新たにバスの利用者となり、そのうち71人が毎日利用し、翌年の調査(定点観測)では、さらに3 1名が毎日利用していることが確認できた。

(平成21年3月 国土交通省「地域のモビリティ確保の知恵袋~モビリティは地域の元気の源~」)