事例(交通③)

東京都バスは、なぜ56年も営業赤字なのか 東電は弟分?知られざる都バスの正体<上>~営業黒字化に欠かせないのが、不採算路線の見直しだ。昨年10月に交通局が公表した資料によると、2015年度時点で全127路線(臨時便や区からの受託路線を除く)のうち、7割以上の93路線が赤字だ。臨海部での収入が増えてはいても、青梅地域を走る路線や長距離路線が足を引っ張っている格好だ。

(2017年07月16日 東洋経済)

 

 

赤字の都バス、「稼げない路線」は何が違うのか 収支で見る、知られざる都バスの正体<下>~黒字路線は首位の「東22」を筆頭に、同2位の「新小21」、同4位の「都07」など、江東区や江戸川区など都内東部を走っているのが特徴だ。この地域は横の動きである東西にJRや地下鉄が通っているが、縦をつなぐ南北の路線に乏しい。そのため都バスの利用者が多く、高い収益につながっている。…公共交通では鉄道にばかり注目が集まってきた。だが、住民の移動手段を支えるインフラには路線バスも含まれている。都バスですら赤字に陥っている状況に、もう少し光を当てるべきではないのだろうか。

(2017年07月17日 東洋経済)

 

 

若者の「外出離れ」が判明⇨「貧困化」を「○○離れ」って言うな、と怒りの声も 国交省の調査で、20代男性の休日の平均移動回数が大幅に減少したことがわかった。~今回は国土交通省の調査で、若者の外出回数が減少していることが明らかになった。国交省は「因果関係ではなくあくまでも推測レベル」としつつ、参考資料としてスマホや宅配便の普及などライフスタイルの変化、「非正規」就業者の増加を挙げている。「外出離れ」と名付けた報道も相次いでいるが、ネットでは「離れじゃなく貧困化では」の指摘が多数挙がり、共感が集まっている。…20代の若者が1日に移動する平均の回数が、70代の高齢者を下回ったことが判明した。若者の外出は減少傾向、対して高齢者の外出は増加傾向にあり、2015年の調査で両者がついに逆転した形だ。…男女別では、休日の20代男性の外出回数の減少が顕著だった。20代男性が1日に移動する平均の回数は平日で1.91回、休日で1.24回。これは調査開始以来、最低となっている。初回調査が行われた1987年は平日が2.98回、休日が2.31回。休日の比較では30年間で47%も減少していた。…外出の目的別で比較すると、平日は男性の「業務目的」の外出が減少、休日は男性の「買物以外の私用」が大幅に減少している。…就業形態別の調査で、年齢や平日・休日にかかわらず1日あたりの移動回数は、正規就業者、非正規就業者、非就業者の順に低くなっていることが明らかになっている。…20代の非正規就業者・非就業者の割合は53.5%にまで増加(92年は39%)しており、労働形態の変化との関連についても推測される。

(2017年11月22日 HUFFPOST)