事例(交通④)

「高齢者の運転」による事故を減らすにはどうすればいいのか?~アメリカでも日本と同様に高齢ドライバーの事故が問題視されていますが、科学系ライターのJoseph Strombergさんは「これは高齢者の責任ではなく、車を中心とした交通機関がこのような事態を見落としていたからだ」として、「高齢者の運転にかわる代替案」を提示しています。…車の存在を前提とした郊外に住む高齢者は、車を取り上げると家に取り残され、社会から断絶されてしまいます。もともと健康な状態の人であっても友人や家族から健康状態を確認されることがなくなり、人との情緒的なつながりが断たれてしまえば、健康上の問題が出てくることも十分に考えられることのこと。また、高齢者であってもボランティアを行うなど社会に貢献している人は存在するので、車を取り上げることで彼らが孤立すれば、高齢者以外の人々や社会も損失を被ることになります。

 (2018年01月23日 GIGAZINE)

2022年に開業:宇都宮LRTの目玉は何か、不安は何か~路線はJR宇都宮駅東口から東へ延びていて、鬼怒川を越えて、ホンダ、キヤノン、カルビーなど大企業の工場などが建ち並ぶ工業団地まで結ぶ。宇都宮市の隣にある芳賀町にわたって約18キロ、車両が走行する予定だ。…LRTの最高時速は40キロで、所要時間(起終点間)は快速で37~38分。運転時間は午前6時台から午後11時台で、運行間隔はピーク時が6分間隔、オフピーク時は10分間隔を予定している。運賃は、初乗り150~400円。…宇都宮市と芳賀町の住民に主な移動手段を聞いても「クルマ」を挙げた人は68.2%、「鉄道」と答えた人はわずか2.5%。「LRTが完成したからといって、『鉄道』を利用する人が10~20%になることは難しい。…「公共交通を使っていない人は、なにも考えずにクルマで移動しているはず。なぜなら、公共交通が不便だから。ただ、高齢化が進み、人口減少が見込まれるなかで、いまのうちに鉄道、LRT、バス、デマンドタクシー(乗り合いタクシー)などを充実させて、街を活性化させなければいけない」

(2018年1月3日  ITmedia)

BRT/日立市 沿線住民の支持を固めて延伸へ「車レス」うたう宅地開発を誘発~市では第1期区間の利用者の声を第2期の整備に反映させる。例えば、停留所の上屋にはこれまで無かった防風壁を設ける予定だ。

(2017年8月3日 日経BP社)